家族でキャンプを計画する際、特に冬の季節は「どのようにして子供たちを寒さから守るか」「快適に過ごせるキャンプ場の選び方は?」といった疑問がありませんか?この記事では、そんな疑問に一つ一つ答えていきます。実際に冬キャンプを楽しんできたぼくたちの体験をもとに、寒さを楽しみに変える小技や、家族の絆を深めるアクティビティの提案も盛り込んでいます。
この記事を読んでいるあなたは、おそらく家族での新たな体験を求めていることでしょう。この記事を読むことで、冬のキャンプがもたらす独特の魅力が分かり、家族みんなが寒さを心配せずに安心して楽しめる方法を知ることができます。冬特有の静寂の中での焚き火、星空の下での夜話、雪景色の中の散策など、冬ならではの経験が、家族の絆をより一層強めるでしょう。
この記事を読むことで、あなたとあなたの家族は、冬のキャンプを安全に、そして最大限に楽しむための方法を知ることができます。冬の自然の中で、忘れられない家族の思い出を作るための第一歩を、ここから始めてみませんか?
Contents
冬の家族キャンプ 魅力と基本知識
虫が少ないので快適
冬キャンプの魅力のひとつは虫が少ないとこです。
虫が少ないことによるメリットは以下のとおり
「虫が居るからキャンプはイヤだ。」と思っているママも少なくないはずです。
そんな家族には、虫の少ない時期のキャンプをおすすめします。
暑くない
キャンプ場の場所にもよりますが、標高が高くて涼しいキャンプ場でない限り、
夏のキャンプは体力をとても使います。
太陽の光があたる場所での設営や撤収だけでなく、子どもと遊ぶときも、夜寝るときもずっと暑さがついて回ります。
体力的にキツイだけでなく、熱中症にも注意が必要で、小さな子供に対しては特に気を配らなければなりません。
また、汗をかくにことよる不快感もあります。
昼間に何度も着替えるのは大変だし、寝るときに寝袋やインナーマットが汗で濡れてしまうのも嫌なものです。
秋以降のキャンプなら、そんな暑さを感じることはなく快適です。
寒くなっても重ね着したり、暖房を導入したり、寒さを防ぐ工夫は色々と考えられます。
星空や景色がきれいに見える
「冬は空気が澄んでいて星が良く見える」って言いますよね。
冬は夏に比べて大気の対流が少なく、空気中のチリや水蒸気が少ないため空気が澄んでいます。ですので、星空観察や景色を見るのには冬は最高の季節です。
キャンプ場がある場所は、市街地から離れていることが多く、明かりが少ないため、星が良く見えます。
それが冬ともなれば、空気が澄んでいることも手伝って、星空がとても良く見えます。
冬の家族キャンプで見る星空は、市街地で暮らしている子供たちにとって、素晴らしい体験になるはずです。
雨が少ない
日本は平均すると、3日に1回は雨が降るそうです。
2泊3日のキャンプだと、確率的には雨に降られるということです。
もちろん梅雨の時期も含めての平均なので、実際にはちょっと違うのですが、感覚的には夏に比べて冬の方が雨が少ないというのは分かると思います。
せっかく準備してキャンプに行くのですから、雨が降らない方がいいですよね。
キャンプ場がすいている
一般的に冬は、キャンプのオフシーズンです。キャンプ場に来るお客さんも、夏に比べて少なくなります。
キャンプ場の予約が取りやすくなるのはもちろん、急に思い立ってキャンプに行くことだってできちゃうかもしれません。
また、キャンプ場に来る人が少ないということは、子供が元気いっぱい遊んでも、他のお客さんに迷惑をかける心配が少ないということにもなりますね。
冬キャンプの服装は重ね着で体温調整
冬キャンプでは、寒さから身を守りながら動きやすさを保つよう、重ね着するのが大事です。
子供は大人に比べて体温が高いと言われています。また、子供はずっと遊んでいるため、冬とは言え、昼間の時間帯は汗をかくこともあります。
しかし、夕方以降はどんどん寒くなり、体調不良も心配になってきます。
冬のキャンプでは、体温調整が簡単にできるよう、重ね着をして、気温の変化に対応できるようにしましょう。
ベースレイヤー(肌着):汗をすばやく吸い、発散するような肌着で肌にぴったりフィットするものがいいです。最近は色々なメーカーから冬用の機能性肌着が出ているので、その中から選ぶといいのではないでしょうか。
ミドルレイヤー(中間着):保温性と通気性を兼ね備えた層で、活動や気温に応じて脱いだり着たりすることで、体温を調整します。フリースやウールのセーター、長袖のトレーナー、薄手のダウンやフェザーといったフワフワした素材のベストなど、脱ぎ着の簡単なものがいいと思います。
アウター(上着):一番外側の層で、冷たい風や雨雪などの外部要因から身を守ります。防水防風機能、透水機能の高いものが適しています。アウトドア用のジャケットやパンツ、スキーウェアなどがこれにあたります。
これらの基本的な3層のほかに首や手足などの末端部分を冷やさないように注意しましょう。首にはネックウォーマー、手は手袋やミトン、足には暖かい靴下や防寒ブーツなどで保護します。マフラーは木や枝に引っかかったり、焚き火に近づくときに危ないのでぼくはおすすめしません。
忘れがちなのが頭です。意外かもしれないですが、帽子は、アウターを着るのと同じくらいの効果を感じます。
耳当てのついたパイロットキャップやフライトキャップと呼ばれる帽子なら、耳当てを別で用意する必要がないので、便利です。そして、かわいい。
家族キャンプ 冬の楽しみ方
落ち葉ふみ
林の中に一歩踏み込めば、夏とは違った景色が広がっています。
すっかり葉を落とした木に、虫の姿はありません。足元には落ち葉が絨毯のように広がっています。
乾燥した落ち葉を踏むと「しゃくしゃく」と音がして楽しいものです。
きれいな落ち葉や面白い木の実を拾って子供と一緒にクラフトしてみるのも面白いですよ。
星空観察
冬の澄んだ空気の中、星空を眺めてみるのはいかがでしょうか。
星座早見盤や望遠鏡を持ち込めばより一層楽しめるでしょう。
ここで、星空に関する話ができれば、パパの評価もぐんと上がっちゃいますよ。
焚き火
家族で焚火を囲むのも寒い時期ならではの楽しみです。
火起こしから子供と一緒におこなえば、火の危険性や魅力も伝えられるはず。
その後はマシュマロを焼いて食べましょう。
家族でカードゲーム
寒い日はテントにこもって家族でトランプなどのカードゲームはどうでしょうか。
真剣にやれば、意外と大人も白熱しちゃうものですよ。
冬の家族キャンプにおすすめのテントの選び方
2ルームタイプやロッジタイプがおすすめ
冬のキャンプでは、テント内で過ごす時間が長くなりがち。
荷物を置いても、家族でゆったり過ごせる程度のリビングスペースがあるテントがおすすめです。
2ルームテントやロッジタイプのテントなら、広いリビングスペースを確保できます。
テントの素材は3種類
一般的なテントの素材は、ポリエステルが多いです。
ポリエステルのテントは、軽くて乾きやすいという特徴がありますが、一方で結露しやすく火に弱いというデメリットがあります。
冬キャンプに適しているテントといえば、コットン(綿)が挙げられます。
コットンは保温性があり、通気性吸水性があるため、冬は暖かく夏は涼しく過ごせる
テントです。吸水性があるため、結露しにくく、さらに燃えにくい素材なので、キャンプのテントにはぴったりの素材です。
しかしコットンは、重くて乾きにくいというデメリットがあります。
ポリエステルの特徴とコットンの特徴の両方を持っているのがポリコットン(TC)のテントです。
名前の通り、ポリエステルとコットンの合成繊維です。
ポリコットン素材のテントが流行したきっかけにもなったテンマクデザインのサーカスTCはポリエステル65%コットン35%という割合です。
この割合によって、ポリエステルの便利さ寄りのテントなのか、コットンの快適性寄りのテントなのかがわかります。
コットンの特徴でもある、水を吸いやすい性質を考えると、雨を吸って重くなること、しっかりと乾燥させないとカビてしまう恐れがあることから、夏はポリエステルのテントか、ポリエステルの割合が多いポリコットンテントが良さそうです。
逆に冬は、コットンのデメリットが気になりにくいので、コットン寄りの特徴があるポリコットンのテントをおすすめします。
スカートの有無
テントのフライシートには、地面との間にすき間ができます。このすき間を塞ぐためにあるのがスカートというものです。
スカートのないテントの場合は、ホームセンターに売っているシート(ブルーシートだと取り付けた感満載なので、テントになじむ色がいいです)を帯状に切って、クリップなどで取り付けてもOKです。
このスカートが、すき間から入ってくる冷たい空気を防いでくれます。
換気しやすいか
冬のキャンプでは、テント内で薪ストーブを使いたいという方も居るのではないでしょうか。薪ストーブを使う場合、煙突を出すための穴が必要です。専門の業者に頼む場合は別ですが、そうでない場合は、上部に大きな開口部が必要です。
また、薪ストーブではなくても、石油ストーブなどの燃焼系の暖房器具を使う場合、一酸化炭素中毒の危険性があるため、換気が簡単にできるテントを選ぶことも大切です。
燃焼系の暖房器具を使わなくても、テントの中と外では温度差があり、結露ができやすくなります。結露がたれて荷物や寝袋が濡れてしまうこともあるため、湿気がこもらないように、換気しやすいベンチレーション付きのテントを選ぶようにしましょう。
冬の家族キャンプを快適にする寒さ対策
冬キャンプの寒さ対策にブランケットは必須
布団や寝袋と異なり、場所を選ばずさっと使うことのできるブランケットは寒さ対策のちょい足しにはとても便利です。
・くつろいでいる時にひざ掛けとして
・チェアに座っているときにスースーするお尻の下に敷いて座布団代わりに
・寝袋の下に敷いて底冷えを和らげるために
・寝袋の上にかさねて、断熱効果を高める
・アウトドアっぽい柄を選んで、キャンプサイトの雰囲気づくりに
コンパクトでかさばらないため、ぼくも何枚か持って行くようにしています。
冬キャンプ用の寝袋と3シーズン寝袋
冬用寝袋は、雪が降るような厳冬期でも使えるように保温性能が高く、冬キャンプをするのならぜひ揃えて欲しいものです。
せっかく冬キャンプに挑戦したのに、夜が寒すぎて寝られなかったから冬キャンプはもうやらないなんてもったいないと思います。
寝袋には目安となる温度が書いていますが、それぞれの意味はこのようになっています。
Comfort(快適温度) | 快適というのは一般男性のことで、寒がりの人や女の人にとっては下限の温度だと思った方が良いです。 |
limit(下限温度) | 一般男性がなんとか寝られる限界の温度 |
extreme(限界温度) | 何とか耐えられる下限温度。耐えられるというのは、”眠らずに震えながら朝まで過ごせる”という意味です。 |
※ここで言っているのは、Tシャツやパジャマのような薄着で寝た場合ではなく、しっかりと暖かい服を着こんで寝袋に入った場合のことです。薄着で寝たい場合はランクの高い寝袋を選んでください。
冬キャンプの寝袋には、オーバースペックはないと思っています。多少暑ければファスナーを開けたり、腕を出したりして調整できますが、寒い場合は、着込むか耐えるしかなく、体調を崩したり、命に関わることもあるからです。
目安の温度帯とともに注目したいのが、寝袋の形です。
冬用としては、すき間ができにくいマミー型が良いのですが、寝相がダイナミックな子供だと、窮屈で寝袋から出てしまうかもしれません。また体の大きな男性も窮屈に感じます。どうやらこれは慣れの問題らしく、私の妻も窮屈と言っていた割にはすぐに慣れてしまったようでした。
年間を通してキャンプをする家族だと、3シーズン用の寝袋でなんとかしたいと思いますよね。3シーズンとは春~秋用の寝袋のことで、当然冬用に比べると、中綿の量が少なかったり、首回りがゆったりしていたりします。
3シーズン用寝袋では、断熱性が低いため、どうしても寒くなってしまいます。
そこで寒さを和らげるための対策をいくつか紹介します。
- ブランケットをかける
- インナーシュラフを入れる
- 使い捨てカイロを使う
- 湯たんぽ
- 重ね着
1 ブランケットをかける
上でも紹介したブランケットを掛ける方法です。毛布を1枚上から足すイメージですね。
2インナーシュラフを入れる
名前のとおり寝袋の中に入れる寝袋です。
素材によって、夏用にシーツとして使うものや、肌ざわりを良くするためのものなどありますが、ここで紹介するのは、冬用のフリース素材のものです。
フリース素材なので、肌ざわりも良く、保温性をよくしてくれます。
3使い捨てカイロを使う
お手軽で持続時間の長い方法です。
貼るタイプのカイロなら狙った場所をずっと暖めることができます。
注意として、肌に直接触れる場所や、直接でなくても長時間同じ体の部位に触れていると低温やけどのおそれがありますので、注意しましょう。
4湯たんぽ
カイロと違い、すぐに寝袋の中が温まります。こちらも低温やけどのおそれがありますので、注意してください。
寝るちょっと前に寝袋に入れておけば、ほっかほかで入眠できますよ。
ただし、朝まで温かさを保つことはできません。
5重ね着
やはり基本は、寒くないように着込んでから寝ることです。
ただし、ごわごわしたアウターを着ると、動きにくくてよく眠れないかもしれません。
温かく寝るために
底冷え対策は入念に
テント内の防寒で一番重要なのは底冷え対策です。
上から、
1 寝袋
2 インフレーターマットなどのキャンプマット
3 ラグ等の敷き物
4 テントシート
5 インナーテント
6 グランドシート
これを基本に考え、地面のでこぼこが気になるようなら、テントシートの上にリビングや子供部屋で使うようなジョイントマットや銀マットを足したり、電気が使えれば、ホットカーペットや電気毛布を足したりして調整します。
ホームセンターやお値段以上のお店に行くと、高機能で肌ざわりの良いラグが売っているので、キャンプ用に購入してもいいと思います。
お風呂に入ってポカポカに
キャンプ場に、浴槽のあるお風呂があれば、冷えた体も温まり、そのまま寝袋に入ればぐっすり寝られます。
コツは、寝る少し前に入ること。
キャンプ場のお風呂が、遅くまで入れるようであれば、遅い時間に入るようにして、体が温まったらそのまま寝てしまいましょう。
髪はしっかりと乾かすこと。お風呂にドライヤーがあるかどうかも、事前に確認しておきたいポイントですね。
もしも寝る直前に入れなかったり、シャワーだけしかない場合は、逆に体が冷めてしまうのでぼくは利用しないことが多いですね。
寝る前には必ず子供をトイレに行かせましょう。
超重要です。
寝ているとき、トイレで目が覚めてしまうことがあるかもしれません。
でも子供は暖かい寝袋から出るのを嫌がると思います。
暖かいところから出るのは大人でも嫌ですよね。子供だけでなく、大人も一緒に、寝る前のトイレは忘れずに。
寒さ対策 具体的なアイデアとアイテム
豆炭(まめたん)あんか
豆炭という、幼児の握りこぶしくらいの大きさの炭を燃料にした暖房器具で、見た目は湯たんぽのような形です。
中に、燃えている豆炭をセットし、ロックして使うのですが、持ちがよく、10時間程度は暖かい状態が続きます。
ぼくの場合、夕方の気温が下がってきたときに用意します。
使い方は、
- テーブルにブランケットや毛布をかけて、中に豆炭あんかを2個くらい入れておくと、簡易こたつになる。
- 手元に置いておけばカイロよりもあたたかい。
- シュラフの中に入れれば湯たんぽのような使い方ができる。
※豆炭が燃えているときは、常に一酸化炭素が発生しています。密閉空間で使ったり、使っているこたつや寝袋に顔を入れたりするのは絶対にやめてください。
豆炭とは石炭などの粉を固めて作った燃料で、大きさは。
昔は掘りごたつの燃料として広く使われていました。
解放状態でも3時間、あんかに入れれば10時間のという長い燃焼時間が特徴です。
石炭などを原料にしていることから、独特の臭いがあり、炭火焼などの調理にはむいていませんが、食品が密閉されているダッチオーブンの調理には、長い燃焼時間もあって、便利です。
近頃は、100園ショップやホームセンターなどで、木炭の粉を原料にしたものも豆炭という名前で販売していますが、燃焼時間も短い別物なのでご注意ください。
焚火
キャンプといえばやっぱり焚き火が楽しいですよね。
寒い中、焚火に集まってあたたまるのは冬ならではの楽しみです。
ぼくがおすすめしたいアイデアは、焚火に炭を混ぜておくことです。
炭は、火をつけるのに時間がかかるけれど、一度火が付けば燃焼時間が長く、火力が安定しています。また、煙や火の粉が少ないため、近くに寄っても、臭いがついたり火の粉で服に穴があいたりしません。
焚火が燃えているところに炭を入れることで、炭の「火が付きにくい」というデメリットを気にしなくて済みます。また、薪を追加するのを忘れてしまったときも、炭火に移行していれば、薪を投入するだけですぐに炎があがり、焚き火に戻すことができます。
風よけ
冬の寒さ対策のうえで、風の影響はとても大きなものです。風速1メートルで体感温度は1度下がると言われています。
実際には計算方法があるのですがここでは省略します。
大事なのは、風を受けないようにすることで、寒さを軽減することができるということです。
基本知識の説明とも関係しますが、重ね着をするときに、一番外側に風を防ぐような服を着れば体感温度は下がらなくなります。
使用しているテントが2ルームテントやシェルター型の場合は、リビングスペースに入ってしまえば、風に当たらなくてすみますよね。
テントのリビングスペースが狭い場合や、キャンプの解放感を大事にしたい場合など、テント外で過ごす場合は、タープの張り方を工夫しましょう。風上にあたるタープの1辺を地面に直接ペグダウンして風よけとして使います。
また、風よけ用として販売されている金属製のウインドスクリーンや、布製の陣幕のような製品があります。焚き火をするうえでも、風よけは大事なので、持っていて損はないと思います。
大きめの魔法瓶でいつでもお湯を使えるように
寒い時期にキャンプをすると温かいものが欲しくなります。
その都度お湯を沸かしていると時間もかかり面倒ですので、大きいサイズの魔法瓶があると便利です。
ぼくはいつもサーモスのステンレスポットを持って行くようにしています。
温かいココアを飲みたいときも、夜中に湯たんぽのお湯が冷めてしまったときも、火をつけることなくお湯が用意できてうれしいです。離乳食を少し温めるのにも使いました。
ホットカーペット、電気毛布
電気が使えることが前提になってしまいますが、電気毛布を使えば簡単に暖かくなりますね。
動き回ることはできないので、テント内やシェルター内に限られてしまいますが、スイッチひとつで暖まれるのは便利です。
ポータブル電源だと容量が限られているため、電力消費の激しいホットカーペットの使用は難しいかもしれませんが、電源付きサイトであれば心配ありません。
また、電熱ベストみたいな商品も、最近は多く見かけるようになったので、使ってみてはどうでしょう。
セラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは、セラミックを電気で発熱させ、その熱をファンで送り出す暖房器具です。
本来は脱衣所やキッチンなどの狭い空間を温めるのに使用します。
灯油などの燃料を使用せず、何かを燃やしているわけでもないため、嫌な臭いや一酸化炭素の発生がないため、冬のテント内での使用でも、比較的安全で、初心者にも導入しやすいのではないでしょうか。
また、コンパクトなのも、荷物が多くなりがちな冬のキャンプでは うれしいポイントですね。
また、キャンプならではの問題として、朝の結露問題があります。
一晩使ったテントには、結露がついていたり、湿っていたりしますが、撤収前にテント内でセラミックファンヒーターを運転すれば、ある程度乾燥させることもできますよ。
燃焼系暖房器具
キャンプで使いたい燃焼系の暖房と言えば薪ストーブが思い浮かびます。
テントから煙突が出ているのを見たことがありませんか?
薪ストーブは暖房能力がとても高く、冬でも、テント内では半袖で過ごせるほどです。おまけにストーブの上で調理もできちゃいます。
しかし、テントの中で薪を燃やすため、テントや荷物に火が燃え移らないように注意しなければならず、薪ストーブ本体も煙突も高温になるため、テントが溶けてしまわないように注意しなければなりません。
また、火を使うことから、一酸化炭素中毒の危険があるため、換気が必須です。
テントから煙突を出してそれを固定するなどの手間がかかることから、1泊のキャンプで利用するのはハードルが高いですね。
もう少し手軽なものとしては、石油ストーブを使う方法があります。
石油ストーブと言っていますが、燃料は灯油です。
燃焼部の奥に反射板のある反射式と、360度全方向に熱が伝わる対流式があります。
薪ストーブと比べると暖房能力は下がりますが、その分手軽です。こちらも火を使うことから、薪ストーブと同様の注意が必要です。
他にも、カセットコンロと同じカセットボンベを使うカセットガスストーブもありますが、テント内全体を暖めると言うよりは、ピンポイントで足元などを暖めるのに向いていると思います。
燃焼系すべてに言えることですが、火災の危険があること、一酸化炭素中毒の危険があることをよく理解して、十分に注意して利用してください。
その際は、一酸化炭素濃度をはかるための警報機や検知器を必ず使うようにしてください。
いざとなったら車に避難
夜の寒さが想像以上の場合は、車中泊することも考えてください。
テントで寝るのに比べればマシです。
地面からの底冷えがないだけでも違います。
「せっかくキャンプに来たのに。」
と思うかもしれませんが、『寒くて一晩中ガタガタ震えていた』という思い出よりも、テントに泊まれなかったから次はテントで寝たいね。なんて会話ができた方が次回以降もキャンプを続けていけると思うので。
なにより、体調を崩してしまうことにも繋がるので。
冬キャンプの料理・食事
あたたかい食事で身体の中からぽかぽか
寒い冬には温かい食事で体を温めましょう。気温が低いので、せっかく作った料理もすぐ冷めてしまいまいます。保温できる鍋や、火にかけながら食べられる料理がおすすめです。かさばってしまいますが、サーモスのシャトルシェフは温かいままテーブルに出せて便利です。
冬キャンプおすすめメニュー
いちばんにおすすめしたいのは、冬の定番の鍋料理です。アツアツで、身体の中から温まるし、具材を入れて火にかけておくだけという手軽さが、子供を連れたキャンプとしてはありがたいです。
さらに、残ったスープを翌日の朝食に。雑炊やうどんにアレンジすれば、簡単に温かな食事をつくれちゃいます。
個人的によくやるのは、おでんともつ鍋です。
おでんは、ほんとに具材を入れて煮るだけなので、手間がかかりません。鍋へのこびりつきも少なく、片付けも簡単です。
そしてもつ鍋ですが、我が家のもつ鍋は醤油ベースで、唐辛子の辛さをプラスしたものです。モツの脂身は、下拵え時点で取り除いてしまうため、家での準備が少し面倒ですが、唐辛子のカプサイシンパワーで身体はすごく温まりますし、雑炊がすごくおいしいのです。
食事ではないのですが、パパママにぜひ試してもらいたいのが、ホットワインです。
ぼくは元々ワインは殆ど飲みません。でも、冬キャンプに行くとホットワインが飲みたくなります。
本格的なレシピは色々ありますが、キャンプでは簡単な方法でつくっています。銘柄も気にせず、スーパーで手軽に手に入るお手頃なワインを使っています。
- ワインとスティックのシナモンを鍋に入れ火にかける。
- ザラメを加える
- アルコールが苦手な人は沸騰するまで、得意な人は沸騰しないように。
- 輪切りにしたオレンジを入れて出来上がり。
お好みで、クローブ、八角、ショウガ、黒こしょうなどを加えてもおいしいです。
素早くつくれて、アルコールやスパイスの効果で身体があたたまりますよ。
冬の家族キャンプに使いたいキャンプ場 選び方は?
寒くないキャンプ場を
冬とはいえ、より寒くなるキャンプ場と、比較的暖かいキャンプ場があります。
可能であれば、地域的に気温が高い地方のキャンプ場を選びましょう。
それから、標高の高い高原や山のキャンプ場は気温が下がるため、冬のキャンプで寒さを避ける意味では、標高の低いキャンプ場がいいですね。
また、湖畔や川沿い、海沿いなどのキャンプ場は、風が強く吹くことがあるため、注意が必要です。
電源があると安心です
家族キャンプでは電源のあるキャンプ場が安心です。
- ホットカーペットや電気毛布、セラミックヒーターなどの暖房器具を使うことができます。電気の暖房が使えれば、暖かな寝床を確保しながら、火災や一酸化炭素中毒の心配がいりません。
- 小さい子供を連れているとき、離乳食の温めやミルクなど、お湯が必要な時にすぐに沸かすことができる。
- 調理家電を使うことができる。炊飯器でご飯を炊いたり、ホットプレートでお好み焼きやたこ焼きなど、夢が広がります。
冬の家族キャンプ 初心者向けQ&A
Q1 冬の家族キャンプで最も大切な寒さ対策はなんですか?
A1 重ね着が大事です。吸湿速乾性のインナー。保温性と通気性のあるミドルレイヤー。風を通しにくいアウター。これらを重ねて、状況に応じて、脱いだり着たりすることで調節してください。
Q2 冬の家族キャンプでのテント選びにおいて、何を重視すべきですか?
A2 室内空間で快適に過ごせる広さがあると、寒い日でもゆったり過ごせます。
テントの素材は、結露しにくいコットンと、軽くて扱いが容易なポリエステル、その中間的な特徴を持つポリコットンがあるので、ポリコットンが無難です。冬のキャンプでは、スカートのあるテントがおすすめですが、既に夏用のテントを持っている場合は、市販のシートで簡易スカートをくっつけることでも対応できます。
Q3 冬の家族キャンプでの食事はどのような点に注意すればいいですか?
A3 冬の家族キャンプでは、温かくて簡単にできる料理を選んでください。鍋料理が個人的にはおすすめ。
食材を切ったりする作業も家で済ませてしまいましょう。
冬のキャンプでは、食材が傷んだりすることは少ないですが、凍ってしまうことがあります。気温が氷点下になりそうなときは、凍結防止のためにクーラーボックスに入れたり、車の中に入れたりして対策をしましょう。
まとめ
冬も、家族キャンプは、冬ならではの魅力がいっぱいです。
・重ね着
・底冷え対策
・寒さ対策アイテム
・暖房器具
・電気に頼る
対策を万全にして、快適で楽しいキャンプを子供と一緒に体験しましょう。
・虫よけスプレーや蚊取り線香など、虫よけのための手間がなくなる。
・虫によるアレルギーや刺されるリスクが減少する。
・虫が飛んでいないのでリラックスできる。
・テーブルの上の食べ物に虫が寄ってこない。
・テントの中でお菓子を落としてもアリが集まってこない。
・虫の音がしないため、静かに過ごせる。