ベテランのアウトドアファンから愛され、創業100年を超えるogawa。そんなogawaからエントリーモデルとして販売されているドーム型テントの『ピスタ5』。
簡単に組み立てられて中の広さも十分など、高評価が多く、購入を検討している人も多いと思います。
そこでこの記事では、キャンプ歴20年のぼくが実際に使ってみて、その使い心地を紹介します。
テントの購入を迷っているひとの参考になったらうれしいです。
Contents
ピスタ5はテントの必要機能を高い水準でそなえていて、一年中使用できる
ピスタ5は、秋や冬のキャンプも視野に入れている人や、ビギナー感をあんまり出したくない人におすすめしたいテントです。
フライシートにスカートがついていて、風の吹き込みを防げるので、冬のキャンプでも活躍できます。また、前後の出入口と天井にある2箇所のベンチレーションで風通しは良好。夏でも使用することができます。
さらに、ogawaのテントは、出入口やベンチレーションのメッシュが比較的細かくつくられているので、小さな虫の侵入を防ぐことができ、子供や虫が苦手なママも安心ですね。
また、ogawaのテントはいい意味でエントリーモデル感が少ないので、「初心者の雰囲気が出るから」とドームテントを敬遠している人でも満足できるのではないでしょうか。
実際に使用してみてその実力を検証
検証するにあたって、他のテントとの比較のために僕が感じたとおりに点数をつけることにしました。
ogawa/ピスタ5は50点満点中37点です。
項目は以下のとおり。
・設営が楽
設営するときの体力的な問題について点数を付けます。
点数が高いほど少ない労力で設営ができるということです。
・設営が分かりやすい
設営するときに悩む部分がないか点数をつけます。
点数が高いほど悩まずに設営ができるということです。
・居住性
室内で過ごすときに快適かどうかで点数をつけます。
点数が高いほど快適に過ごせるということです。
・機能性
さまざまな状況に対応できるかどうかを点数にします。
点数が高いほど対応力が高いということです。
・価格
点数が高いほど価格が安いということです。
それぞれの項目で10段階、合計50点満点で評価します。
なお、今回の検証では、ぼくが一人で設営しました。
また、はじめて設営するテントですので、感想は、初心者の方の参考にもなると思います。
設営が楽かどうか 8点
強風を考慮しなければ、ペグダウンは最少6箇所。張り綱を合わせても10箇所で済みます。
ペグダウンがあまり好きではないぼくとしては嬉しいポイントです。
インナーが吊り下げであるため、メインのフレームの立ち上げが楽です。
重さのあるインナーテントを一緒に持ち上げなくて済むことと、立ち上げ時のインナーテントの片寄りがないことが理由です。
フレームを立ち上げてからインナーについているフックをフレームに取り付けるだけです。
高さがあるため、フライシートをかけるのに若干苦労するところは、ちょっとマイナスポイントですね。
ちなみに、テントの設営にかかった時間は、張り綱も含めて34分でした。
2人以上でやればもっと早くできると思います。
設営が分かりやすいかどうか 8点
2本のメインフレームは、最初から中央が連結されています。そのおかげで折りたたまれた状態でも、すぐに見分けがつきます。
フレームにインナーのフックを取り付けるのも直感的に理解しやすいと思います。
設営の説明書が少し不親切なのはマイナスポイントです。
説明書に書いてある手順だと、細かいポイントが分かりにくく、初心者の方は少し迷ってしまうかもしれません。
居住性 7点
カタログ数値では床面270cm*270cmで室内高さ175cmとなっています。
身長170cmのぼくは、不自由なく室内で過ごせます。
5人用のテントとなっていますが、大人2人こども2人であれば問題ないと思われます。
こどもが大きくなり、大人と変らない体格になったときは、少し窮屈に感じるかもしれません。
前後出入口とベンチレーションが2箇所あり、風通しは良好で、メッシュが細かいため、小さな虫も入ってくることは少ないでしょう。
しかし、真夏の時期では、細かなメッシュが風の通りを阻害しているように思われることと、スカートがあるため、下からの風通しが見込めないことで、暑さを感じてしまいます。
逆に冬は快適に過ごせそうです。
機能性 8点
出入口は全閉と全開、メッシュの3通りの使い方。
天井にはランタンフックとベンチレーションの開口部が2箇所。
3分割されたメッシュポケットが2箇所。
電源ケーブルを引き込むための開口はありませんが、必要な機能は一通りそろっています。
前室も適度な広さがあり、2人が食事をとるスペースがあります。入口扉を引き出してキャノピー(ひさし)を出せば、家族4人までなんとか収まりそうです。荷物や靴を置いておくには十分でしょう。
秋冬のキャンプに重宝するスカートもついていて、機能性は必要十分といった印象でした。
価格 6点
メーカー希望価格79,200円と他のエントリーモデルのテントと比較すると若干お高めだと思います。(執筆時の実販売価格は65,999円)
機能性や設営のしやすさを考えてこの金額を高いと見るか安いとみるか。
ogawa/ピスタ5はこんなテント
メーカー | ogawa(キャンパルジャパン) |
メーカー価格 | 79,200円 |
テントの種類 | ドーム型 |
立ち上げ方式 | 吊り下げ |
ポール | 14.5mm・13mmアルミ合金 |
フライシート素材 | ポリエステル75D(耐水圧1800mm) |
インナーテント素材 | ポリエステル68D |
ボトム素材 | ポリエステル210D(耐水圧1800mm) |
床面の大きさ | 270×270cm |
室内高さ | 175cm |
ベンチレーション | 2か所 |
人数 | 5人 |
重さ | 8.76kg |
収納サイズ | 80×25×25cm |
実力評価 | |
設営の楽さ | 8 |
設営の分かりやすさ | 8 |
居住性 | 7 |
機能性 | 8 |
価格 | 6 |
合計点 | 37 |
ogawa/ピスタ5を調べている人には他にこんな商品がおすすめ
コールマン/タフワイドドーム300 スタートパッケージ
ピスタ5よりもリーズナブルで基本性能をそなえたテントを探しているひとにおすすめ。インナーテントはピスタ5よりひとまわり大きく、快適。スカートがついていないため、夏の暑い日でも風通しが良い。
現在は、テント単体の商品はラインナップされていないようで、スタートパッケージのみの販売。スタートパッケージはグランドシートとインナーシートがセットになっていてこれから始める方には便利。
【テント 使用レビュー】コールマン タフワイドドーム300で広々キャンプ
スノーピーク/アメニティドームM
こちらもピスタ5よりリーズナブルで基本性能をそなえたテントを探している人におすすめ。
ピスタ5より少しだけ室内床が狭くなっていて、高さは25cm低くなっています。
全体の高さをおさえることで、フライシートをかけるときに手が届きやすく簡単に設営できます。また、背が低いことで、強い風が吹いても安心です。
【テント 使用レビュー】スノーピーク アメニティドームM 最強の入門テント
まとめ
ogawa/ピスタ5はテントとしての基本性能を高い水準で満たしていて、設営も簡単でした。
設営の簡単なドーム型テントを探していて、秋冬のキャンプを想定している方や、ビギナー感をあまり出したくない方におすすめしたいテントです。
また、シンプルな構造と落ち着いたカラーで長期間飽きがこないのもポイントです。
2023年にカラーをリニューアルし、よりシンプルで落ち着いた印象になりました。
ogawa/ピスタ5を持って、家族の思い出に残るキャンプに出かけましょう。
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