ランタンやツーバーナーなどガソリンを使用するアウトドア用品に対して高い評価を受けているコールマンですが、今では様々なキャンプ用品を販売して、キャンプになじみがない人でも名前を知っている会社です。そんなコールマンのロングセラーテントといえば、ドーム型テントの『タフワイドドーム』。
大きなフロアサイズと独自のフレーム形状で、快適に過ごすことのできる製品であり、シンプルなドーム型テントであることから、購入の候補にあげている人が多いと思います。
そこでこの記事では、キャンプ歴20年のぼくが実際に使ってみて、その使い心地を紹介します。
テントの購入を迷っているひとの参考になったらうれしいです。
Contents
タフワイドドームは室内空間に余裕あり! 家族の夏キャンプにピッタリ
タフワイドドームは、夏キャンプを中心に考えている家族や、ゆったり過ごせるテントを探しているひとにぴったりです。
独自のフレームが入った2か所のベンチレーチョンと、前後の出入口で風通しはとてもよく、夏でも比較的快適に過ごせます。
また、フレームのポールはあらかじめすこし曲げてつくられています。
このおかげで、テント壁面が立ち上がり、室内空間の圧迫感を軽減しているんです。
実際に使用してみてその実力を検証
検証するにあたって、他のテントとの比較のために僕が感じたとおりに点数をつけてみました。
コールマン/タフワイドドーム300は50点満点中37点です。
項目は以下のとおり。
・設営が楽
設営するときの体力的な問題について点数を付けます。
点数が高いほど設営で疲れないということです。
・設営が分かりやすい
設営するときに悩む部分がないか点数をつけます。
点数が高いほど悩まずに設営ができるということです。
・居住性
室内で過ごすときに快適かどうかで点数をつけます。
点数が高いほど快適に過ごせるということです。
・機能性
さまざまな状況に対応できるかどうかを点数にします。
点数が高いほど対応力が高いということです。
・価格
点数が高いほど価格が安いということです。
それぞれの項目で10段階、合計50点満点で評価します。
なお、今回の検証では、ぼくが一人で設営しました。
また、はじめて設営するテントですので、感想は、初心者の方の参考にもなると思います。
設営が楽かどうか 6点
強風を考慮しなければ、ペグダウンは最少11箇所。張り綱を合わせて19箇所必要です。
シンプルなエントリーモデルにしてはペグダウンの数が多いように感じます。
ペグダウンが面倒だと思っているぼくとしてはツラいポイントです。
インナーは一般的なスリーブ式です。インナーの頂点部分は、2本のフレームがうまく通るように工夫されていて好印象です。
メインフレームに取り付けるフックがよくできていて感動しました。
広い室内空間を確保するために、テントの高さが結構あります。フライシートをかけるのは大変ですね。
また、ベンチレーションの開口部用と、後室の空間を確保するために追加のポールが必要です。
ちなみに、テントの設営にかかった時間は、張り綱なしで35分でした。
張り綱もしっかり設置すると、45分程度だと思われます。
もちろん、2人以上でやればもっと早くできると思います。
設営が分かりやすいかどうか 7点
一般的なドーム型テントで、シンプル。
インナーテントを立ち上げるためのフックは、テント本体用のメインフレームにつけるものと、前室用のフレームに取り付けるものでベルトの色とフックの形状を変えていて分かりやすい。フレームにインナーのフックを取り付けるのも直感的に理解しやすいと思います。
追加ポールの設置は初見では分かりにくいため注意です。
居住性 8点
カタログ数値では床面300cm*300cmで室内高さ185cmです。
身長170cmのぼくは、余裕で過ごせるどころか、持て余してしまいます。
室内で立ったまま着替えるのもラクラクですね、。
5~6人用のテントとなっていますが、大人2人こども2人であれば問題ないと思われます。
こどもが大きくなっても、使えるのではないでしょうか。
前後出入口とベンチレーションが2箇所あり、風通しは良好。
追加ポールのおかげで、インナーテントとフライシートのあいだのすき間が広く、下から入った風を、ベンチレーションに流すしくみができています。
夏のキャンプでは威力を発揮しそうです。
逆に冬は厳しいと思われます。
機能性 8点
出入口は全閉と全開、メッシュの3通りの使い方。
天井にはランタンフックとベンチレーションの開口部が2箇所。
メッシュポケット。
なんといっても大きく開いたベンチレーションが目を引きます。
前室も適度な広さがあり、なんとか2人が食事できます。キャノピー(ひさし)を出せば、家族4人ぎりぎり入れる広さです。荷物や靴を置いておくには十分でしょう。
必要な機能がそろっているテントで、夏の暑さ対策に力が入っているといった印象でした。
価格 8点
メーカー希望価格68,970円と他のエントリーモデルのテントと比較すると平均的だと思います。(執筆時の実販売価格は44,800円)
スタートパッケージとして、テントの下に敷くグランドシートとテント内に敷くインナーシートがセットになってこの価格なので、決して高くはありません。
。
コールマン/タフワイドドーム300はこんなテント
メーカー | コールマン |
メーカー価格 | 68,970円 |
テントの種類 | ドーム型 |
立ち上げ方式 | スリーブ |
ポール | 12mmアルミ合金(前室はFRP、キャノピーはスチール) |
フライシート素材 | ポリエステル75D(耐水圧2000mm) |
インナーテント素材 | ポリエステル68D |
ボトム素材 | ポリエステル210D(耐水圧2000mm) |
床面の大きさ | 300×300cm |
室内高さ | 185cm |
ベンチレーション | 2か所 |
人数 | 5~6人 |
重さ | 11.6kg |
収納サイズ | 75×25×25cm |
実力評価 | |
設営の楽さ | 6 |
設営の分かりやすさ | 7 |
居住性 | 8 |
機能性 | 8 |
価格 | 8 |
合計点 | 37 |
コールマン/タフワイドドームを調べている人には他にこんな商品がおすすめ
ogawa(キャンパルジャパン)/ピスタ5
スカート付きで、冬のキャンプを見据えている家族におすすめ。
カラーを新しくして、現在はよりシンプルなデザインになっています。
【テント 使用レビュー】ogawa(キャンパルジャパン)ピスタ5を使ってみて分かった!おすすめの理由
スノーピーク/アメニティドームM
こちらもピスタ5よりリーズナブルで基本性能をそなえたテントを探している人におすすめ。
ピスタ5より少しだけ室内床が狭くなっていて、高さは25cm低くなっています。
全体の高さをおさえることで、フライシートをかけるときに手が届きやすく簡単に設営できます。また、背が低いことで、強い風が吹いても安心です。
【テント 使用レビュー】スノーピーク アメニティドームM 最強の入門テント
まとめ
コールマン/タフワイドドーム300はテントとしての基本機能を満たしていて、余裕の室内空間が特徴です。
また、大きなベンチレーションで、風通しは良好。真夏のキャンプにも対応できるので、夏休みの家族キャンプにはぴったりです。
設営の簡単なドーム型テントを探していて、夏休みのキャンプを想定している家族や、シンプルで広々したテントをさがしている方におすすめしたいテントです。
コールマン/タフワイドドームを持って、家族の夏休みの思い出をつくりましょう。
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